21世紀初頭、誰も彼もが、個人のWebサイトを作成するムーブメントが存在しました。
サイケな色調、有難迷惑なBGMに、キリ番などの謎システム、「Sorry, Japanese only」という謎ヘッダ文は、時代の徒花として記憶に残っている方も多いでしょう。
ところが、ブログ、SNS、動画サイトなどの台頭によって、ある意味牧歌的であった個人サイト文化は衰退していきます。
現在では、余程のもの好きでもない限り、HTMLやJavascriptを駆使して、個人の趣味や家族を公開するようなWebサイトを作成しようとは考えません。
そのような用途であれば、ブログやSNSで事足りるからです。
しかし、最近、徐々にではありますが、既成のプラットフォームを利用するだけの情報発信に、不満を感じる層が増えてきているのも事実です。
駅近便利な賃貸マンションから、郊外の一軒家購入を検討し始めるようなものでしょうか。
以前のブーム時とは異なり、Webサイトを作成するためのツールや、各種ガジェットの質も高くなっています。
ある程度見栄えの良いWebサイトを作成し、維持更新するための敷居は格段に下がっているのです。
既存SNSに飽き始めている今、DIY感覚による、個人Webサイトの復権を夢見ても良い頃合いなのかもしれません。